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「寄生する」ってどういうこと?

よく、「ダニはネズミに寄生して家の中に入り込んでくる」という話を聞きます。
中には、人間に寄生するダニもいるのだとか。

 

寄生・・・よく耳にする言葉ですが、
具体的にどのような状態を意味するのでしょうか。

 

寄生とは、他の生物の体表にくっついたり
身体の内部に入り込んだりすることによって、
その生物から栄養をもらって生活することです。

 

ダニの場合は、哺乳類や鳥類、爬虫類に寄生し、
血液を吸ったり垢を食べたりして栄養を得て暮らしています。

 

人に寄生するダニとしては、ヒゼンダニが有名ですね。

 

雌は人の皮膚に侵入して卵を産みつけ、
孵化すると幼虫は毛包内で成長します。

 

毛包とは?

毛穴の奥深くの部分。皮膚の一部で、毛を作る器官

 

そして交尾して再び皮膚の中で卵を産み・・・
というサイクルを繰り返しているわけです。

 

このダニに寄生されると、その部分の皮膚は炎症を起こします。
原因不明の身体のかゆみを感じている場合は、
もしかしたらこのダニが原因かもしれません。

 

他にも、人の身体の中でも顔面に集中して存在するダニもいます。

 

ニキビダニと呼ばれる種類で、
特に人の鼻やまぶたの毛包に多く寄生しています。
「ニキビの原因になる」というわけではありませんが、
まれに皮膚炎の原因になることがあります。

 

ちなみに筆者は「突然まぶたが腫れてきた」という症状に見舞われ
皮膚科を受診したところ「ニキビダニに刺されたのでしょう」
と診断されました。

 

特に跡が残ることもなく数時間で治ったので事なきを得たのですが・・・。
自分の身体に、気づかないうちに誰かが寄生しているというのは
あまり気分の良いものではありませんよね。

 

ちなみに、人を本来の宿主(ホスト)とするダニは、
このニキビダニとヒゼンダニの2種類。
その他のほとんどは、動物(鳥やネズミ、ペット等)に寄生するもので、
私たちは巻き添えを食って二次的な被害を受けているに過ぎません。

ダニが人を刺す仕組み

では、ダニはどうやって人の皮膚を刺すのでしょうか?
身体のどの部分を使って刺すのか。
また、刺すことによってダニにはどんなメリットがあるのでしょうか。

 

実際に刺された経験がある方はおわかりかと思いますが、
ダニに刺されると赤くちょっと盛り上がった斑点のような跡が残ります。

 

しかも、激しく痒い!
蚊に刺された時よりも痒みが強く出ますので、
「いつもとはちょっと様子が違うな」と感じたら
それは蚊ではなくてダニに刺されてしまった可能性があります。

 

「刺す」というと、針のような尖ったものでチクッと刺す
という様子を思い浮かべる方が多いと思いますが、
ダニはそんなかわいらしいものではありません!

 

マダニが人の皮膚を刺す瞬間をとらえた映像を見たことがありますが、
ノコギリのようなギザギザした牙(口吻)を、
ギリギリと皮膚の深い部分にまで食い込ませていくのです。

 

彼らはセメントのような唾液で、
噛み付いた身体を固定しているのだそうです。

 

ですから、無理に引き剥がそうとしてもダメ。

 

口元でちぎれてしまい、身体の中にダニの牙を残してしまうことになり、
それが原因で感染症を発症することもあります。

 

ダニに噛み付かれている瞬間に気づいた場合は、
ガーゼに消毒用のエタノールを染み込ませ、
それをダニの上から押し当てるという方法が正解です。

 

また、レモンに含まれる「シトラール」という成分はダニを寄せ付けないのだとか。
消毒用のアルコールにレモン1〜2個分の皮を浸しておいたものを
皮膚に噴霧しておけば効果的なダニ対策となります。

 

ただし、シミになりやすいので
肌に着けた場合はなるべく日光に当たらないようにしましょう。

ダニが血を吸う仕組み

ダニの中には、人や動物の身体から血を吸うことで栄養を確保している
「吸血性」の性質を持つ種類もいます。

 

勘違いされている方も多いようですが、
全てのダニが吸血性であるわけではありません。
他のダニを捕食して生きているタイプのダニもいます。

 

人を刺すダニというのは、
その「刺す」という行為によって血を吸っています。

 

口吻をまるでストローのように人の皮膚に食い込ませて吸血するわけですが、
その際に、血液が固まってしまうのを阻止する物質を注入しています。
(通常、私たちの身体は、血管が傷つけられるとそれを補修しようとして
血小板が凝集するようになっています)

 

ダニに刺されて痒みやアレルギー反応が出るのは、
この物質の成分に反応しているからだと言われています。

 

また、ワクチンや献血で使用する針の使い回しが感染症を媒介するように
ダニに刺されたことが原因で感染症に罹患することもあります。

 

「血を吸われたくらい、どうってことないじゃないか」
と軽く考えず、心当たりがある場合はすぐに医療機関を受診しましょう。

 

ちなみに、「吸血性のダニ」というとまっさきに
マダニを思い浮かべる方も多いと思いますが、
本来は捕食性のダニであるツメダニが人に噛み付いて吸血することもありますし、
通常はガなどの昆虫から吸血しているシラミダニが人から吸血することもあります。

 

「草むらの中を歩いたわけじゃないから」
「家の中だから大丈夫」

 

と安心せず、気になる症状があれば
「ダニの仕業かもしれない」と疑ってみたほうが良いですよ。