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ダニのライフサイクルについて知ろう

私たちは胎児として母親の子宮内で10か月を過ごした後、
乳児→幼児→児童→学童→青年→成人
というプロセスを経て成長していきます。
そして壮年期と老年期を経て死に至る・・・。

 

では、ダニはどうなのでしょうか?
寿命が約3か月と短いダニは、どのような一生を送るのでしょう。

 

その一生をざっくりとまとめると、

 

卵 → 幼虫 → 若虫 → 成虫

 

ただ、卵が孵化するまでの期間や若虫の期間には
ダニの種類によって大きな違いがあります。

 

また、環境などの外的要因にも左右され、
湿度や温度がちょうど良い環境下(温度:22〜28℃、 湿度:60〜85%)
ではサイクルも早くなって繁殖しやすくなります。

 

環境や栄養状態によって個体の成長に差が生じるという点は
人間と変わらないということですね。

 

ただ、このライフサイクルにもいくつかのタイプがあります。
次の項ではその一生についてもう少し詳しくみていきましょう。

寄生するホストの数は?

ダニの中には、動物に寄生して一生を過ごす種類のものもいます。

 

例えばマダニ。
様々な感染症の原因となるダニの代表的な存在ですよね。

 

マダニは吸血性で、ホスト(寄生される動物)の血液を吸うことによって
そこから栄養を得ているタイプのダニですが
一生のうちに寄生するホストの数にも種類による差があります。

 

まず、1種類のホストに寄生して一生を送るダニ。
幼虫から成虫に成長するまではホストの身体に寄生して過ごし、
最後に動物の身体から離れて地面や草に卵を産み付けて子孫を残します。

 

次は、2種類のホストに寄生するダニ。
こちらは、幼虫と若虫の期間は同じホストに寄生して過ごしますが、
成虫になってから別のホストに移ります。

 

最後は3種類のホストに寄生するダニ。
これは、幼虫、若虫、成虫のそれぞれの段階で
異なるホストの寄生するのが特徴的。
全体の割合では、このタイプのダニが最も多いそうです。

産みつける卵の数は?寿命は?

ダニの一生は、卵から始まり、産卵に終わります。

 

寿命がどのくらいなのか、
一個体あたり、一生のうちにどれだけの卵を産むのか。
なんとなく知りたくないような気もしますが、
それでもやっぱり気になりますよね!?

 

寿命については個体差はありますが、約2〜4か月。
3か月が平均的なところです。
(卵が孵化するまでが、約1ヵ月です。)
だいたいは初夏(7月頃)から秋口(9月)までの
一年で最も暑くてジメジメした季節を過ごしてその一生を終えます。

 

産卵数にもやはり種類差や個体差がありますが
(人間でも、一人当たりが生む子供の数には違いがありますよね!)
一つの目安としては次のようなデータが上がっています。

 

  • マダニ・・・2,000個〜3,000個(ざっくりと「数千個」)
  • チリダニ・・・数十個〜100個くらい

 

どうでしょうか?思ったよりも少ないですか?
しかし、大量のダニがこれだけの卵を産み、それが孵化して・・・
と考えると、背筋がゾッとするような恐怖を覚えます。

 

孵化したダニは、ホストとなる動物の熱や二酸化炭素、振動で
その存在を察知するのだそうです。
マダニの場合は、草の先端へ這い上がって前足を広げた状態で
ホストがやってくるのを待ち構えているのだとか・・・。

吸血と落下を繰り返すマダニ

私が子供の頃、実家には犬がいました。
ある時、その犬の皮膚に赤くて丸いできものができていることに気づいたのです。

 

皮膚病かと思ってかかりつけの獣医を受診したところ、
なんとその正体はマダニ!
その時に教えてもらったマダニのライフサイクルが次の図です。

 

 

孵化した幼虫は、一旦、ホストに寄生して吸血し、
お腹がいっぱいになると地表に落下。

 

 

脱皮した後、今度は若虫となって再び寄生して吸血。

 

 

1週間ほどでまた地表に落下して脱皮し、
今度は成虫となって新しいホストに乗り移る。

 

 

1〜2週間かけて吸血し、飽血した状態で地上に落下して
そこで産卵する。

 

つまり、幼虫や若虫は「成長するために血を吸い」
成虫は「卵を産むために血を吸う」というわけ。

 

(※ただし、吸血をせずに幼虫→第一若虫に成長する種類のダニもいます。)

 

私が見たおできのような赤い塊は、
犬の血でお腹いっぱいになった状態のマダニだったわけです!!

 

ペットと一緒に暮らしている方は、
ぜひ一度、ペットの皮膚を点検してみることをオススメします。