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ダニ媒介脳炎を知っていますか?

ダニが媒介する病気といえば、マダニの
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を思い浮かべる方が多いことでしょう。

 

一方で、ダニが脳炎を媒介することは意外と知られていません。

 

その名も、「ダニ媒介性脳炎」
これもマダニが媒介するウィルス(フラビウィルス)が原因で発症するもので、
全世界で6,000人/年以上もの患者が出ているのだそうです。

 

この脳炎には、「ロシア春夏脳炎ウィルス」と
「中部ヨーロッパ脳炎ウィルス」の2種類があり、
前者については日本でも感染例があります。(1993年 北海道)

 

ダニに刺された場合だけではなく、このウィルスに感染した
ヤギや羊の原乳(生乳)を飲んで感染する場合もある
ということで、ロシアやヨーロッパへ渡航の際には
飲食に注意する必要があります。

 

脳炎といえば、「日本脳炎」を思い出す方も多いと思いますが、
原因となるウィルスは同じくフラビウィルスの一種。
どちらのタイプの脳炎なのか、診断が混同されることもあるようです。
(ダニ媒介脳炎ウィルスに感染している場合でも、
日本脳炎ウィルスの抗体反応が陽性になることがある。)

 

人から人への感染はないそうですから、その点はご安心ください。

症状は?

ダニ媒介性脳炎に罹患した場合、
具体的にどのような症状が出るのでしょうか。

 

【潜伏期間】
(ダニに咬まれてから発病するまでの時間)
1週間〜2週間。
原乳を飲んで感染した場合は3〜4日

 

 

【感染が多い時期】
4月〜11月

 

 

【症状@】
(軽い場合)

  • 38度以上の高熱
  • 筋肉痛

 

 

【症状A】
(重症化した場合)

  • 痙攣
  • めまい
  • 知覚異常

 

 

抵抗力の弱い子供のほうが悪化しそうなイメージですが、
ダニ媒介脳炎は、子供よりも大人のほうが重症化しやすいのだとか。

 

1日〜10日で症状が治まっていく場合もあれば、
髄膜脳炎を発症して死に至ることもあります。
回復したとしても、数十%は神経学的な後遺症が残るそうです。

 

【致死率】

 

ロシア春夏脳炎 : 5〜20%(想像以上に高い!)
中央ヨーロッパ脳炎 : 1〜2%

予防にはワクチンが効果的

それがどんなにつらいかゆみであっても、
皮膚の症状だけで収まってくれるのであればありがたい・・・。
脳炎にまで発展するのは、やはり怖いですよね!?

 

ダニ媒介性脳炎を予防するには、

 

とにかくマダニに刺されないようにすること!

 

たとえそれが近所の公園の草むらだとしても
袖口を絞ったタイプの長袖・長ズボンを着用しましょう。
ダニは、ちょっとした隙間から衣類の中へ入り込み、
肌が露出されていない皮膚の柔らかい部分に
ガブッと噛み付きます。

 

また、ディートという成分が含まれた虫よけ剤を使用することも
有効なマダニ予防法です。

 

ペットを飼っている方は、彼らのダニ対策も抜かりなく!
詳細はコチラを参考にしてみてください。

 

ロシアやヨーロッパに渡航される場合は、
殺菌されていない乳製品は口にしないようにするのが確実です。

 

また、有効なワクチンがありますので
これを摂取することをオススメします。

 

ただし、日本では未承認であり、
普通の病院では取り扱っていません。
全国各地の検疫所にご相談ください。

 

 

一部の病院では輸入したワクチンの接種を受けることができます。
(欧米で使われているEncepur Nというワクチンです。)

 

ただし、厚生労働相の承認を受けていない薬剤となりますので、
副作用に対する補償などは受けられないものと覚悟したほうが良いでしょう。
(医薬品副作用被害者救済制度が使用できない場合があります。)

 

検査はどこで受けられる?

保健所を通じて、国立感染症研究所で検査してもらうことができます。