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ライム病とは?

マダニは、様々な感染症を媒介することで知られています。
最近では「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が
注目を集めていますが、
ここではライム病に注目してみましょう。

 

ライム病とは、

 

人獣共通の病原体(ボレリア)によって発生する感染症

 

で、野生のマダニによって媒介されます。

 

日本ではあまりなじみのない病名ですが
欧米では1970年代以降、流行が続いているのだとか。
年間、数万人もの患者が出るということで、
その報告件数も増加傾向にあるとのことです。

 

ライム病の原因となるボレリアを運ぶダニには種類があります。

 

  • 北米・・・「スカプラリス・マダニ」
  • 欧州・・・「シナリス・マダニ」

 

日本でも、1986年に国内初のライム病患者が報告されました。
以降も、今日まで数百人の患者が出ているそうで、
主にシュルツエ・マダニによる発症が多いとのことです。

 

ダニは高温多湿を好む性質があるので、
「暖かい地方に多く生息しているのではないか」
と思われるかもしれませんが、

 

被害が多いのは本州中部よりも北の地域の山間部。

 

主に北海道で被害が多く報告されています。
(北海道の場合は平野部でもマダニ被害が発生しています。)

 

全てのマダニがライム病の病原体を持っているわけではありません。
「菌を持っているマダニに咬まれると発症する」ということです。

こんな症状にご注意!

では、ライム病の病原体を持ったダニに咬まれた場合、
どのような症状が出るのでしょうか。

 

症状は段階的に進んでいきますが、

 

まずは咬まれた部分に紅斑が出てきます。

 

咬まれた部分を中心に、
環状の形状を呈するのが特徴的です。

 

真ん中の部分が赤く盛り上がり、
外側にいくにつれて薄くなって、
さらに外側の部分は色の濃い部分が円を描くような形です。
(ざっくり表すと、円の中に点があるという感じですね。)

 

これに伴い、筋肉痛や関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感など

 

風邪やインフルエンザに似た症状が表れます。

 

この段階では、
「風邪かな?」と見過ごされてしまうことが多いようですね。

 

次の段階としては、
関節炎や皮膚炎、髄膜炎、顔面神経麻痺、
筋肉炎、角膜炎、虹彩炎、心筋炎、不整脈など、
より深刻な症状が表れます。

 

虫に刺されてから、身体がダルい。全身が痛い。
不調が続いている。

 

・・・そのような自覚がある場合は、
ライム病の可能性も否定できません。
おかしいな?と感じたら、早めに受診しましょう。

あのアヴリル・ラヴィーンも!

日本では、ダニに咬まれてライム病になった!という話は
ほとんど耳にする機会がありませんので
「たかが虫に咬まれたくらいで・・・。」
と、軽く考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、海外では

 

「半年近くも寝たきりの状態になった」

 

という方も珍しくないのです。
それだけ、恐ろしい病気だということですね。

 

例えば、カナダの人気ロック歌手、アヴリル・ラヴィーン
日本でもブームを起こしたアヴリルですが、
一時期、ぱったりとメディアに姿を見せなくなった時期がありました。

 

実は彼女も、マダニが媒介するライム病で苦しんだ患者の一人。
5か月間も寝た切りの状態だったということで、

 

インタビューでは「死ぬかと思った」と答えていました。

 

この言葉だけでも、どれだけつらい状態だったのかを
うかがい知ることができます。

 

彼女の場合も、最初は「風邪だ」と思っていたのだとか。
しかし、横にならなければならないほどつらい状況が数か月も続き、
受診した結果、ライム病であることが発覚したのです。

 

ライム病には有効なワクチンがありますが、
日本ではまだ導入されていません。
ですから、山林や草むらで活動する場合には

 

★肌の露出を避ける。
★袖が詰まった服を着る、ズボンの裾を靴下に入れ込む。

 

など、ダニが衣類の内部に入り込まないようにする対策が必要です。

 

治療方法としては、有効な抗菌薬が開発されており、
投薬期間は2週間〜1か月が目安とされています。
参考までに、その一例をご紹介しましょう。

 

  • 紅斑・・・Doxycycline
  • 髄膜炎、神経炎・・・Ceftriaxon
  • 関節炎・・・Doxycycline