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アレルギーの主要原因はダニ?

「文明病」とも呼ばれるアレルギー症。

 

おそらくみなさんの周りでも、
「私はアレルギー持ちだ」
「○○アレルギーだ」
とおっしゃる方が一人(数名?)はいるのではないでしょうか。
それだけ、現代人とは切っても切り離せない病気となっています。

 

自分では「アレルギーだ」という自覚がなくても、

 

「風邪でもないのに鼻水が止まらない」
「家の中の、この場所に来ると身体がかゆい」
「原因不明のじんましんに悩まされている」

 

という方も多いはず。

 

それはもしかしたら、ダニに起因するアレルギー症かもしれませんよ。

 

実は、ダニそのものだけではなくその死骸や糞が
アレルゲンとなってアレルギー症状を発生させることがあります。
就寝中にダニやダニの排泄物を吸い込むことによって
鼻や喉の粘膜や気管が刺激され、
それによってひどい咳などの発作が起こるのです。

 

特に、小児喘息やアトピー性皮膚炎の発症には
ダニが関係していることが多いそう。

 

なかでも、チリダニ科のヒョウヒダニという種類のダニに対する
アレルギーを持っている方が多く見られるそうです。

 

6〜9月に増殖するダニですので
(正確には、6〜7月に増えて8〜9月に死んで死骸を残す)
「この時期には咳が良く出る」「皮膚の調子が悪くなる」
という方は一度アレルギー科を受診されることをオススメします。

 

「アレルギー疾患の原因のうち、80%以上はダニだ」

 

という説もありますので、ダニを侮ってはいけません!!

アレルギー反応が起こる仕組み

ところでみなさん、アレルギーとはどのような症状かご存知ですか?
「言葉や、なんとなくのニュアンスは知っているけど
具体的に説明しろと言われるとよくわからない。自信がない・・・。」
という方が多いのではないでしょうか。

 

アレルギーとは、簡単に言うと、
外から入ってきた異物に対して身体が過剰反応している状態。
「自分で自分を守らなくちゃ!」と防衛体制になっているわけですが、
体を守ろうとして出る反応によって自分を苦しめているのです。

 

ダニアレルギーで起こる症状は次の通りです。

 

★気管支喘息

 

ダニやその排泄物が気管支へ入ってくると、
私たちの身体はそれを排除しようとして防衛機能が働き出します。

 

ダニ=抗原はマクロファージに捉えられ、細胞の中で分解されます。
そしてその一部は細胞膜上に表れますが、これを「抗原提示」と言います。

 

抗原を取り込んだマクロファージは、
リンパ球の一種であるヘルパーT細胞と接触しますが、
その中でもダニ抗原と反応するタイプの抗体を持った
「ヘルパーT細胞」であった場合、
そのヘルパーT細胞は活性化され、
ダニ抗原と同じ抗体(IgE)を産生する細胞を活性化させます。

 

結果的に、ダニという抗原に対するIgE抗体が全身に増加するわけですが、
簡単に言えばこのプロセスは、次にダニが体内に入ってきた時に
それを排除するための準備と言えるわけです。

 

アレルギー体質の方は、このプロセスが
普通の人よりも過剰の働き過ぎてしまうのだと言えるでしょう。

 

このIgEはダニ抗原と結合するわけですが、
ダニ抗原の作用を弱めることはできません。

 

ただ、細胞のスイッチを押すような役割を担っており、
細胞内からのヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質の放出を促します。

 

これは気管支平滑筋を収縮させ
気管支粘膜線からの粘液の分泌を増加させます。

 

結果として咳が誘発されるわけですが、
咳をすることによってダニの抗原を外に排除しようとしているとも考えられます。

 

★アレルギー性結膜炎
結膜とは、上下のまぶたの裏側と白目の表面をカバーしている
半透明の膜のことです。

 

ここにダニやその排泄物などが入ると、それら異物を排除しようとして炎症が生じ、
充血やかゆみ、涙、目やになどの症状が起こるのです。

 

喘息と同じように、身体が異物に対して過剰反応している状態ですね。

 

★アレルギー性鼻炎

 

鼻腔や喉から体内に侵入したダニ=抗原は、
粘膜を通過して肥満細胞(マスト細胞)を刺激します。

 

刺激された肥満細胞は、ヒスタミンやロイコトリエン、
トロンボキサンなどを放出し、それら化学伝達物質が
鼻水やくしゃみ、鼻づまりなどのアレルギー症状を引き起こすのです。

 

喘息の場合の咳と同じように、
鼻水によって抗原を外に排出しようとしている
とも捉えられます。

 

★アトピー性皮膚炎

 

掻けば掻くほどかゆくなる・・・という痒みの連鎖を生ずるのが
アトピー性皮膚炎の特徴です。

 

元々の原因は、アレルゲンとなるダニが体内に侵入したことによって
肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンが遊離されること。
これは痒みを伝える神経線維の末端と結びつき、
神経を興奮させることによってかゆみを引き起こします。

 

アトピーになると肌が乾燥してバリア機能自体が弱まってしまうため
通常よりも外部刺激に対して敏感な状態を作り出してしまいます。

 

また、サブスタンスPという神経物質も活性化されるのですが、
それがマスト細胞に働きかけるようになることで
さらにヒスタミンが放出されてかゆみが増す・・・というメカニズムで
症状が悪化していくというわけです。

ダニアレルギーだと思い込んでしまう病気

なぜだか身体がかゆい。鼻水が出る。
でも、その原因がハッキリしない。

 

・・・そんな時、人は色んな想像をふくらませます。
「あの食べ物が原因かな?」
「花粉症かな?」
「この服の素材が体質に合わないのかな?」

 

可能性の一つとして
「もしかして、部屋の中にダニがいるのかな・・・」
とも考えられるわけですが、中には、一方的に

 

「これはダニアレルギーに違いない!」

 

と決めつけてしまって、思い悩む方もいます。

 

このように、見えない虫による掻痒を起こす疾病のことを
正式には「想像寄生虫症」といい、「ダニ・ノイローゼ」とも呼ばれます。
欧米では20世紀の初め頃からこのような患者が見られたそうですが、
近年は日本でも患者数が増える傾向にあるそうです。

 

傍からみれば滑稽にも思えますが、
本人は真剣に悩んでいますので、安易に否定することはできません。
近くにそのような方がいらっしゃる場合は、
「気のせいだよ」と受け流すのではなく、その方の不安に寄り添って
医療機関の受診を勧めることが大切です。

 

原因としては、ダニに関する中途半端な、
あるいは誤った知識があるものと考えられます。

 

例えば、子供の頃から「虫はキタナイから触ってはいけない」
と繰り返し言われて育つと、知らず知らずのうちに
虫に対する強い不快感が作り出されます。

 

そうなると、ちょっと虫を触っただけでも
「アレルギーになってしまうのではないか。感染症にかかってしまったのではないか」
と、過剰に反応してしまうのです。

 

「病は気から」とはよく言ったもので、あまり神経質になっていると
身体も反応してかゆみが強くなってしまったりすることもあるんですね。

 

今まであまりダニについて気にしたことがなかったという方でも、
テレビやネットでダニに関する特集を見て、
「ダニはこんなところにもいるんだ!」
「こんな怖い病気を発症させるんだ!」
「パンケーキミックスに潜んだダニが原因でアレルギーになったりするんだ!」
と知ったことで過度に神経質になってしまうこともあるでしょう。

 

しかし、濃いコーヒーやお茶の飲み過ぎでも身体がかゆくなることがありますし、
温度の変化がじんましんを発生させることだってあります。

 

原因がハッキリしないかゆみ=ダニのアレルギーとは限りませんので
まずは一度、皮膚科やアレルギー科を受診しましょう。
医師に診断してもらうことで安心し、症状が治まってくることも多いですよ。