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チリダニってどんなダニ?

家の中で最も多く発見されるダニは、チリダニ科に属すダニです。

 

室内の塵(ハウスダスト)の中を調べてみたところ、
なんと8割以上がチリダニだった!という実験データもあるくらいですよ。

 

英語では「House Dust mite」と呼ばれることが多く、
日本ではチリダニ類、あるいはヒョウヒダニ類と呼んでいます。

 

もともとは、ロシアの皮膚病患者から検出されたことから
「人の皮膚に寄生して皮膚を食べるダニ」と認識されていたようです。

 

日本では1958年に初めて発見され、
研究が進むにつれて同じ仲間のダニが次々と見つかりました。
トータルで2亜科、14属、34種が認識されていますが、
例えば、家の中で見られるチリダニ類としては、
ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ、シワダニが代表的です。

 

チリダニ科のダニの形態的な特徴は以下の通りです。

 

【形態的特徴】

  • サイズは体長0.17〜0.5mm
  • 体表に細かいシワ or 点刻がある。
  • 第一脚の先端に2本、第三脚の膝節に1本の感覚毛がある。
  • 末節の先端に吸盤と小さな爪がある。
  • メスの産卵口は大きく、閉じている状態だとV字状に見える。
  • オスはメスよりも体表が厚く、脚の剛毛は短い。

 

【発育】

  • 卵が孵化する前に、前幼虫期を過ごす。
  • 幼虫の状態で卵から出てきて、脱皮して前若虫となる。
  • 前若虫→後若虫となる。この段階では、雌雄の区別は難しい。
  • 最後にもう一度脱皮して、後若虫→成虫に至る。
  • 卵→成虫までの期間は約1ヵ月。(25℃〜32℃の環境下)
  • 寿命は約2か月

 

【生殖】

  • オスが腹部のペニスをメスの交尾嚢に挿入することによって交尾する。
  • メスが交尾をするのは、生涯でただ1回だけ。
  • 1日あたり1〜3個の卵を産む。生涯では一匹あたり200〜300個。

 

【繁殖するために最適な温度】

 

27℃〜30℃
※10℃〜32℃の範囲で成育と増殖が可能。

 

【繁殖するために最適な相対湿度】

 

コナヒョウヒダニ・・・ 70%
ヤケヒョウヒダニ・・・ 73%

何を食べて、どこで暮らしているの?

チリダニは、人が落とす「フケ」や室内の塵を食べて生きています。
無意識とはいえ、私たちが間接的にエサを与えて飼っているようなもの・・・。
そう考えると、彼らを邪魔者扱いするのも
ちょっと気の毒なようにも思えませんか?

 

他にも、微生物の菌糸や胞子、細菌、植物性の繊維、花粉、
昆虫の破片、鳥の羽根・・・等を食べることがわかっています。

 

これらは、家の中のハウスダストからも検出されるもの。
つまり、チリダニはハウスダストを食べて暮らしているということです。

 

チリダニの繁殖とカビの発生には密接な関係があることがわかっています。
相対湿度70〜80%の環境を好むカビ類が適度に発生している環境下では
チリダニの発育にもプラスの影響がもたらされる(つまり、繁殖しやすくなる)ものの
あまりにもカビの繁殖量が多くなると、逆にマイナスの作用を受けるのだとか。

 

チリダニの消化管の中から、生きた状態のカビの胞子が見つかった
という研究結果もありますので、カビがチリダニの繁殖に深く関わっている
(コントロールしている!?)ことは間違いなさそうです。

人に与える影響と繁殖を防ぐための対策

チリダニは、人を刺すことはありません。
ですから、「刺されて腫れた」とか「跡が残った」
という被害を受ける心配はないでしょう。

 

ただ、チリダニの死骸や排泄物を吸い込むことによって
アレルギー性疾患を発症することはあります。

 

対策としては、次の3つが効果的です。

 

★まめに換気する

 

★部屋の湿度を下げる (60%未満が理想的)

 

★掃除機を丁寧にかける

 

以前、私がチリダニによるものと考えられるアレルギーに悩まされていた頃は
忙しさにかまけて部屋の換気をあまりしていませんでした。
朝早くに出勤して、夜遅くに帰宅するという生活パターンですと、
どうしてもそのような傾向になりやすいと思われます。

 

そこで、

 

「朝起きたら、とりあえずすぐに窓を開けて換気する」

 

という生活パターンを意識的に身に着けるようにしました。
そうすると、その行動は生活の一部となり、
自然とそれが当たり前になります。

 

また、掃除に関しても、「面倒くさいから」「時間がないから」と、
クイックルワイパーで済ませているのはNG!
部屋の隅や、物を寄せないと掃除機がかけられないような場所を狙って
“ヤツら”はどんどん繁殖します。

 

床に置いてある物は一旦全てテーブルやソファーの上に寄せて、
隅々までしっかりお掃除しましょう!

 

畳やカーペット、布団は入念に。
布団も、専用のノズルをかけて掃除機をかけ、
時にはスチームアイロンをかけるとより効果的です。

ダニは高温に弱く、65℃以上の温度で死滅するそうです。

 

チリダニは、小児喘息の発症にも影響を与えているそうです。
小さなお子様がいらっしゃるご家庭では特に、日々のお掃除の方法を見直して
ダニを発生させない環境づくりを心掛けることを提案します!