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アトピーってどんな病気?

「アトピーという言葉は知っているけれど、具体的にどういう病気かはわからない」
という方は案外多いのではないでしょうか。

 

正式には「アトピー性皮膚炎」という名称で、
簡単に言えば「かゆみ」や「湿疹」の症状が繰り返し現れる病気です。

 

「繰り返し」というのはどの程度の頻度かと言うと、
成人の場合は上記のような症状が6か月以上続いて慢性化していると
それは「アトピーではないか」と疑われます。
乳幼児の場合は2か月です。

 

小さなお子さんをお持ちの方はよくお分かりかと思いますが、
子供の肌は敏感でしょっちゅうトラブルを起こしますよね。
赤くなったり、湿疹が出たり、かゆくなったり、カサカサしたり。

 

かつてはこのような乳幼児特有の肌の不調を指して「アトピー」と
呼んでいた時代もあったようで、
「成人するまでにはほとんど治る」と言われていました。

 

しかしながら実際には大人になっても完治しない方もいますし、
大人になって初めて発症する方もいます。

 

ちなみに、「未成年の10人に1人はアトピー性皮膚炎」
というデータもありますので
現代では決して珍しい病気ではないことがお分かりいただけるでしょう。

 

さて、このアトピー。
実はダニとも無関係ではないのです。

ダニはアトピー性皮膚炎の原因になるの?

アトピー性皮膚炎が発病する原因は一つではありませんが、
ダニが一つのきっかけになる可能性があることは否定できません。

 

アトピー性皮膚炎は、もともとアレルギーを起こしやすい体質の方に
多くみられる病気です。
(アトピー性皮膚炎は、アレルギー性疾患の一種です。)

 

人には、体内に入った異物(抗原、アレルゲン)を除去しようとする
免疫機能が備わっているのですが、
これが過剰に働き過ぎると炎症やかゆみなどの症状が強く出て
結果的に自分自身を苦しめることになるんですね。

 

ダニの死骸や排泄物、刺された時に体内に注入される唾液は
私たちにとっては「異物」。
この抗原に対して抗体(IgE)を作り、特異的に結合させることによって
体内から排除しようとするメカニズムが、いわゆる「免疫」なのですが
アレルギー体質の方はこのIgEをたくさん作り過ぎてしまう性質があるようです。

予防対策と治療法

アトピー性皮膚炎の治療は、次の3つを柱として行われています。

 

薬物療法

ステロイドの塗り薬や、免疫抑制外用薬&飲み薬が使われています。
また、かゆみを抑えるための抗ヒスタミン薬が処方される場合もあります。

 

お肌のケア

アトピー性皮膚炎の患者さんは肌が乾燥しやすく、
お肌のバリア機能が低下していることが原因で症状が悪化しやすい
という悪循環に陥りやすいものです。
そこで、入浴後には保湿薬を塗って皮膚膜を補うというケアが欠かせません。

 

原因となる因子の除去

上記の2点を心掛けても症状が改善しないのであれば、
それは居住環境に問題があることが疑われます。
ダニもその一つ。
特に2歳以下の乳幼児は、ダニやハウスダストなどの
環境要因によってアトピーの症状が悪化するケースが多いそうです。

 

では、どうすれば根本的な解決につながるのでしょうか?

 

「ダニを駆除する」という観点で考えれば、
次のような方法を試してみることで一定の効果が期待できるはずです。

 

  • カーペットやじゅうたん、ラグを取り除く。(畳の上は最も危険!)
  • 畳の下を掃除し、畳を新品と交換する。
  • 布団は防ダニ機能があるものに換える。
  • 布張りのソファは、合皮張りのものに換える。
  • 水槽や観葉植物など、室内の湿気の元になっているものを除去する。
  • 加湿器を除去して除湿器(もしくは除湿剤)を設置する。
  • 空気清浄器を設置する。
  • ペットを室内に入れない。

 

加えて、基本的なことではありますが

 

床や布団にはこまめに掃除機をかけること!

 

毎日、換気して部屋の空気を入れ替えること!!

 

ここまで徹底しても、ダニを完全に退治することはできませんが、
数を減らすことは可能です。

 

アトピー性皮膚炎は、「今度こそ治った!」と思えばまた再発して・・・と、
しつこいくらいに「良くなったり、悪くなったり」を繰り返します。

 

精神的な焦りやストレスも症状を悪化させる原因になりますので、
気長に根気強く病気と向き合っていくことが回復への近道です。

 

ストレスを感じると、図のような経路で反応が起こり、
アレルギー反応(かゆみ、炎症)が強く出ることがあります。

 

 

たとえば、コルチゾールとは副腎から分泌されるホルモンなのですが、
「抗ストレスホルモン」とも呼ばれ、ストレスを緩和させ
アレルギー反応を抑える作用があることが知られています。
(「天然のステロイド」という異名も持っています。)

 

しかし、ストレス状態が続くと副腎が疲労してこのホルモンを作れなくなり、
アレルギー反応を抑えられない → アトピーがひどくなるという
好ましくないループにはまり込んでしまいます。

 

また、ストレス状態にさらされると皮膚の水分量が少なくなり、
(肌の免疫力が低下することによる現象です。)
お肌のバリア機能が低下してアトピー性皮膚炎の症状も悪化する
という説もあります。