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マダニってどんなダニ?

ダニには、大きく分けると「屋内(家の中)にいるタイプ」と
「屋外(山林や草むらの中)にいるタイプ」の2種類に分けられます。

 

マダニは、後者。
散歩やピクニック、登山など野外に出かけた際に刺されたり
ペットが外から家の中に持ち込むことによって(犬や猫に寄生)
人が二次的に被害を受けたりすることが多いようです。

 

マダニは、正式には

 

「節足動物門 鋏角亜門 クモ網 ダニ目 マダニ亜目 マダニ科」

 

に属するダニを総称した呼び方です。
このマダニ亜目の中には、「ヒメダニ科」と「ニセヒメダニ科」もあるのですが、
一般的に「マダニ」と言った場合にはマダニ科のダニを刺すようです。

 

屋内に住む種類のダニとは異なり、
固い皮で表面を覆われているのが外観的な特徴。

 

動物の血液を栄養源とし、犬にも寄生します。
幼虫や若虫は成長するために、
成虫は産卵するために血を吸うわけですが、
その際に様々なウィルスや細菌などの病原体を媒介することがあります。
(注射器の針をつかいまわすと感染症が拡大するのと同じ考え方です。)

 

そこがマダニの怖いところなんですね!

マダニは肉眼で見られるサイズ!

マダニの最大の特徴といえば、サイズが大きいこと。
たいていの種類のダニは1mm以下とサイズが小さいため
肉眼ではハッキリと認識できない種類も多いのです。

 

ところがマダニは、小さくても3mmはあります。
さらに、血を吸ってお腹いっぱいの状態になると
10mm前後まで大きくなるのだとか!

 

おまけに、吸血したマダニは赤褐色のエグい色をしています。
これなら、よほど目が悪い方でない限り、その存在に気づくはずですね。

 

マダニは山林だけではなく公園の草むらにも潜んでいます。
植物の葉っぱの先端にくっついて、ホストとなる動物がやってくるのを
今か、今かと待ち構えているのだとか・・・。

 

ハーラー器官というセンサーのような役割を果たす器官があり、
これでもってホスト動物の体温や息遣い、動きを察知しているのです。

 

バッタのように飛んでくっついてきてくれるのであればわかりやすいのですが、
ダニはジャンプをしません。
ホストとなる動物の身体が草に触れた瞬間に、
気づかれないようにサッと乗り移るのだそうです。

 

そのあと、1週間ほど吸血した後に一旦ホストから離れ、成長と脱皮。
若虫という段階まで成長したら、再び寄生して吸血。

 

それが終わったらまた離れて休眠し、
成虫になった段階で再びホストに寄生してホストの体表で生殖行動。
お腹いっぱいになったら、地表や草むらに下りて産卵します。

 

種類によっては、生殖が不要な単為生殖で子孫を残します。

 

マダニは1回あたり数千個の卵を産むとも言われており、
その産卵が終わると成虫はその一生を終えます。

マダニの予防法と刺された場合の対処法

マダニは、ホストとなる動物の身体の中でも
特に皮膚の薄い部分を好んで噛み付き、吸血します。

 

固い部分よりも柔らかいほうが噛み付きやすいわけですから、
その選択自体はごく自然なのですが、ついつい擬人化して

 

「なんて悪賢いんだ!」

 

と感じてしまう方もいらっしゃるのでは?
具体的には目や鼻、耳の近くに寄生するケースが多いです。

 

マダニは、ノコギリのような鋭い歯を
皮膚の奥深くまでギリギリと差し込んで吸血します。

 

食いついた部分は、セメントのような成分の唾液で固めてしまうため
引き離そうとしてもそう簡単には抜き取ることができません。
外的な力を加えなければ、そのまま1週間もかけて
ゆっくり、たっぷりと吸血するのです。
量にすると、だいたい1mlほどになるということです。

 

マダニに刺されると、日本紅斑熱やライム病、
「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症することがあります。

 

日本赤斑熱とは?

正式には、紅斑熱群リケッチア症。潜伏期間は2〜8日と短め。
頭痛、発熱、倦怠感、発疹などの症状が表れる。
その他、肝機能の数値(AST、ALT)の上昇、
白血球および血小板の減少などがみられる。

 

ライム病とは?

潜伏期間は数日〜数週間。
筋肉痛や関節痛、頭痛、発熱、倦怠感などインフルエンザと似た症状が表れる。
病原体が全身に拡散すると、皮膚炎や神経症状、関節炎、筋肉炎、
眼の症状、心疾患など様々な症状が表れる。
ひどい場合は、脳脊髄炎を引き起こすこともある。

 

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは?

潜伏期間は6日〜2週間。
発熱や食欲不振、嘔吐や下痢、腹痛、頭痛、筋肉痛など風邪のような症状。
意識障害や失語、皮下出血、下血などの症状が出て死に至ることもある。

 

どれも命を脅かす恐ろしい感染症ですから、
特に免疫力の弱い小さなお子さんやご高齢の方には
刺されないようにする対策が必須です。

 

具体的には、次の予防法が効果的です。

 

  • 野外活動では、必ず長袖・長ズボンを着用して肌の露出を控える。
  • 首元や袖口を塞ぎ、マダニの侵入をブロックする。
  • なるべく明るい服を着る。(マダニが付着した時に目立ちやすいように)
  • 虫よけスプレーやシールを着ける。(有効成分としてディートが含まれているもの)
  • 帰宅したら、玄関に入る前に衣類を叩いて付着したゴミや草を払う。

 

それでも刺されてしまった場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。

 

マダニが噛み付いて吸着している場合の対処法として

 

「アルコールをかける」
「上から殺虫剤をふりかける」
「アルコールを浸透させたガーゼで上から押さえて引っこ抜く」
「冷たい氷で冷やす」

 

・・・といった方法が紹介されていたりしますが、
マダニが皮膚から外れる前に死んでしまうとかえって厄介です。

 

私も経験がありますが、ダニの口から先の部分が
自分の体内の残った状態になってしまうんですよね。

 

どっちみち病院で処置をしてもらうのであれば早いほうが良い!

 

ということで、下手に手を出さずに
見つけた段階で素直に病院に直行するのが賢明ですよ。