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ツツガムシを知っていますか?

みなさんは、ツツガムシという生物をご存知でしょうか?
筆者の地元(北東北)では、夏になると
「ツツガムシに刺されて亡くなってしまう人」が必ず数名は出ていました。

 

だいたいは、山林や河原に出かけた際に刺されていて、
その情報はTVのニュースや新聞でも取り上げられるので、
その虫のことをよく知らないながらも
「刺されると大変なことになる、恐ろしい虫だ」と認識していました。

 

ところが、関東地方に来てからは、
ツツガムシに関する話題を全く耳にしない!

 

「ツツガムシは東北にしか生息していないのか!?」

 

と思い調べてみたところ、次のようなことがわかりました。

 

ツツガムシは全国に存在している。

ツツガムシは日本各地で生息が確認されています。
日本のみならずアジアの広範囲に渡って見られるそうですから、
決して珍しい生物ではありません。

 

ただし種類が非常に多く、地域による違いがある。

120を超える種類があり、
地域によって生息しているツツガムシの種類は異なります。
例えば東北では初夏〜晩秋にかけて多く見られますが
関東〜九州となると晩秋に繁殖する傾向があるそうです。

 

人間に害を与えるツツガムシはごく一部の種類に限られている。

ツツガムシに刺されたからと言って、必ず命の危険にさらされるわけではありません。
元々、病原体(ツツガムシ病リケッチア)を持っていたツツガムシに刺され、
その歯を介して体内に病原体が入り込んでしまうことが問題なのです。
その可能性があると考えられるのは、主に次の3種類に限定されます。

 

  • アカツツガムシ
  • フトゲツツガムシ
  • タテツツガムシ

 

最後に、個人的に衝撃的な事実だったのは
ツツガムシもダニの一種だったということです!

ツツガムシとダニの違いは?

ツツガムシは、正式には

 

「節足動物門 蛛形網(しゅけいこう) ダニ目(だにもく) ツツガムシ科」

 

に属するダニの総称。
つまり、ダニの一種、ダニの仲間というわけですね。

 

幼少の頃からずっと、「ツツガムシ=恐ろしい病原体を持った特別な虫」
というイメージを持っていたのですが、
ダニだったのか・・・と知ってちょっと拍子抜けしてしまいました。

 

確かに、ツツガムシの「哺乳動物に吸着して血液を吸う」
という性質は、一部のダニにも共通していますよね。
(ダニには吸血性の種類と、吸血せずに捕食して栄養を得る種類がいます。)

 

なんでも、ツツガムシは、幼虫期のみ哺乳類に寄生し、
吸血することによって成長のための栄養を得るのだそうです。

 

ちなみに、幼虫はオレンジ、成虫は赤色をしています。
写真を見るだけでもエグイ!
いかにも「悪そうな」ルックスをしていますよね。

ツツガムシ病とは?予防法は?

ダニはなぜ人に嫌われるのか?
それは、「刺す」という行為を通じて病気を媒介するからです。

 

ツツガムシの場合、問題となるのはいわゆる「ツツガムシ病」。
ツツガムシ病リケッチアという病原体を持っているツツガムシの幼虫に刺されると、
その口吻を介して病原体が人の体内に入り、ツツガムシ病を発症させます。

 

最初は倦怠感や食欲不振などの不調から始まり、
次に頭痛や悪寒、39〜40℃の発熱・・・と、
ひどい風邪のような症状が出てきます。

 

「風邪かな。バファリンでも飲んで寝てれば治るかな」

 

と放っておくと、身体に赤褐色の発疹(直径2〜3mm)が出始めて
それは徐々に腕→顔と範囲が拡大していきます。

 

そうこうしている間に肝臓や腎臓などの身体のデトックス機能が低下し、
脳の働きにまでも深刻な影響を与えることにもなり兼ねません。
治療が遅れる(もしくは適切な治療を受けられなかった)と、
死に至ることもあるのです。

 

では、どうすればツツガムシ病を予防できるのでしょうか。

 

有効なワクチンや予防薬が開発されていない今の段階では、
次のようなごく基本的な心がけを徹底させることが
最も効果的な予防法と言えそうです。

 

  1. 山や川では素肌を出さないよう心がける
  2. 山林や川から帰った後は、玄関に入る前に衣類を叩いて付着物を払う
  3. Aの後、すぐに着替える
  4. 着替えた衣類は、置いたままにせずにすぐに洗濯して天日干し。
  5. 帰宅後はすぐにお風呂に入って、体についたものを洗い流す。

 

要するに、

 

「身体に付着する隙を与えない」

 

「付着したとしても、吸血される前に落とす」

 

この2つを心掛けて行動すれば良いわけですね!